リボンやボールを使って
１分３０秒の間に
技や芸術性を競う“新体操”

体操競技とごっちゃにされがち
（新体操あるある）ですが
平均台や鉄棒などの体操とは
全くの別物です。


日本ではそもそも
そんなに競技人口の多い競技ではありませんが
県内にもいくつか新体操クラブチームがあります。

そのひとつ土佐夕鶴RGは
須崎市を拠点に活動するクラブチームです。
３歳から中学生までの１０人が所属していて、
ことし２０年ぶりに
個人・団体ともに
西日本の大会であるかささぎ杯に
駒を進めました。

そんな土佐夕鶴RGに
県内で唯一の男子選手がいます。


小学４年生の笹岡和希くん。

お姉さんが新体操をやっていたのを見て
２年前から土佐夕鶴RGに通っています。
この春からは選手コースで
週に５～６回練習して
個人演技に取り組んでいます。


オリンピックでも新体操は
女子しかない競技。
男子の新体操は日本発祥のスポーツで
リオオリンピックの閉会式で
次期開催地域として
日本のパフォーマンスに取り込まれて注目され
国際化に向け普及段階にある競技です。

女子と同様
しなやかな美しさも
求められますが、
タンブリングなど
ダイナミックなアクロバットが
魅力のひとつです。

私自身５歳から１８歳まで
新体操をやっていた経験者。
大学生の時は
東京のクラブチームで
コーチのアルバイトもしていました。

いろいろな試合で
男子の新体操も見てきましたが
小学生でこの競技をするのは
なかなかスゴイと思います。

もちろん成長段階にある小学生ですから
その年齢に見合った技までですが
それでも一般的な小学生と比べたら
圧倒的に身体能力は高いと思います。

土佐夕鶴RGの
栄田監督によりますと
和希くんも最初は
前転もできなかったそうですが

とにかく素直な性格で
感情表現が豊か。

新体操という
表現する競技に
とても大事な要素を
持ち合わせているんです。


取材してみると
シャイなところもありますが
小４男子らしい
ちょっとカマしたところもあり

それがまた
おばちゃん心をくすぐる
たまらん​可愛らしさ。​​

とにかく新体操が楽しいそうです。
それが一番ですよね。

県外の試合にいくことが目標。
将来は新体操の先生になりたいという
新体操どっぷりハマり男子です。

マイナースポーツがゆえに
なかなか試合の機会はありませんが
ことし、もしくは来年には
試合に出られるように
監督が計画中だそうです。

「本番はいろんな人が見てくれるから好き」
という和希くん。
益々がんばってね！
おばちゃん応援しちゃう！！