番組審議会
第682回番組審議会
開催日
令和元年12月18日 午後4時
開催場所
高知放送本社 役員会議室
委員の氏名
委員総数 7名
出席委員 7名
出席委員の氏名
委員長 海老塚和秀
副委員長 清原 泰治
委 員 森沢 孝道
渡部 淳
又川 晃世
布 多恵
亥角 理絵
社側出席
代表取締役社長 佐竹 慶生
専務取締役 有澤 雅章
取締役 高木 寿隆
取締役 山岡 禎
編成業務局長 越智 義久
報道制作局長 竹島 章記
<事務局>
番組審議会事務局長 前田 倫子
議題
*高知放送制作テレビ番組
「険しくも美しい夢舞台へ
~第25回四万十川ウルトラマラソン~」
放送日時 11月23日(土)16:00~16:30
議事の概要
◇番組への意見・感想等
*コース紹介の地図は分かりやすかった。しかしレース中に地名や残り距離の表示が出た際に、それが地図のどのあたりになるのかイメージする事が出来なかった。リポーターがランナーと一緒に走るシーンで、カメラが坂の上から撮影していた。リポーターの「この坂きついですね」の言葉はリアルだった。また映像もすごく印象的で臨場感もあり、好きなシーンとなっている。全体としてはうまくコンパクトにまとめていると思う。
*30分の中にトップランナー、市民ランナー、関門にかかったランナー、ボランティア等を時系列で見せていた。それが良かったのかどうか分からないが、流れは悪かったように感じる。仕方がないのかもしれないけれど、シーンがブチブチと切れているような印象だった。そんな中で事前に取材したランナーへのインタビューを挿入していた事は工夫が見られ、ランナーの思いも分かり非常に良かった。
*新聞の番組解説では「1800人のボランティアが支える」と紹介していたのに、番組内ではその人数に触れておらず、また取り上げたボランティアはわずかだった。ボランティアの人たちにスポットを当てる配慮は必要ではないか。堂ケ森、標高857メートルまでの上り坂。その高低差を伝えるためにも高低図は必要。「高知龍馬マラソン」では浦戸大橋の映像を背景に高低図を上手く使っていた。今回もそれを生かすべきだったと思う。
*60キロ過ぎの地点から北海道から参加した松井さん夫婦の紹介が始まった。「病気に負けたくない」とがん手術後半年での挑戦、番組に釘付けになってしまった。制限時間には間に合わなかったが終始笑顔で走り、最後には一瞬感情がこみ上げたようなシーンがあったが、それも非常に良かった。マラソン番組だが、人間ドラマのような印象を受けた。掘り下げて取材をしていけばさらにすごい番組が出来るのではないか、貴重な素材だと思う。
*「四万十川ウルトラマラソン」は雄大さとコースの険しさが「売り」と思うが、四万十川の雄大さの描き方がやや弱く、険しさも映像では分かりにくかった。個人的な意見かもしれないが、脱落したランナーの取材にももっとボリュームを盛らせて欲しい。完走した人の喜びもいいが、断念した人たちのドラマも見たいと感じる。全体を通じてドキドキ感をあまり感じなかった。「四万十川ウルトラはこういうドラマだ!」という風に、骨太の打ち出し方をしても良かったのではないかと思う。
*構成はもう、ひとつの「型」なんだろうと感じる。これ以上は難しいかもしれないが、もし変化をつけるとするならば支えているボランティアや勝手に応援している人たちへの取材かもしれない。79キロ走ってきた松井さん夫婦へのインタビューはしてはいけない。ルールではなくモラルの問題。関門近くまで来てる状態で、結構長いインタビューをしていたが、終わってからでもいいじゃないですか。配慮が足りなかったと思う。
*前回と比較して、感動やメリハリに欠けていたと感じる。全体として「四万十川ウルトラマラソン」を良く伝えていると思うが、前回は最高齢で100キロの部でゴールしたランナーのコメントの他幾人かのコメントに、重く心に残るようなものがあった。今回はそういう所が欠けていた。取材した人のコメントを掴み広げていく制作者の力量・感性が問われるのがマラソン番組と思う。人間力も問われるのだと思います。
次回番組審議会予定
1月番組審議会
日時:令和2年1月15日(水) 15:00~
場所:高知放送本館4F会議室
議題:「人工知能で創り出せ!未知なるご当地カレー
かまいたちの『AIカレー研究所』」
1月4日(土)12時00分~12時56分放送
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