番組審議会
第695回番組審議会
開催日
令和3年2月17日(水)午後3時
開催場所
高知放送本社 役員会議室
委員の氏名
委員総数 7名
出席委員 7名
出席委員の氏名
委員長 海老塚和秀
副委員長 清原 泰治
委 員 森沢 孝道
渡部 淳
布 多恵
亥角 理絵
天野 弘幹
社側出席
代表取締役社長 佐竹 慶生
専務取締役 有澤 雅章
常務取締役 高木 寿隆
常務取締役 山岡 禎
取締役 山崎 由幸
編成業務局長 越智 義久
ラジオ局長 西岡 義文
<事務局>
番組審議会事務局 村井 良江
議題
*高知放送ラジオ制作
『中四国ライブネット ジョン万次郎の漂流から180年
~語り継ごう!不屈の精神~』
放送日時:1月31日(日)午後6時~8時放送
議事の概要
*「偉人」という言葉がよく出てきたが、私自身はあまり使わないようにしている。最初に強い価値感を印象づけると、読者や視聴者がその枠に捉われてその人を判断してしまうので。番組は聞きやすい構成だった。ローカルの文学作品のラジオドラマ化を期待している。
*進行役の井津アナウンサーとゲストの方々の話しも軽快で飽きのこない番組。資料館でいろいろな方から解説を受けているようだった。また、この番組がきっかけでジョン万次郎の事を記した「漂巽紀畧(ひょうそんきりゃく)」を読むこともでき、豊かな気持ちにしてもらえた。
*書店経営という仕事柄、作者の山本一力さんが取材に大変力を注ぐ事を以前から聞いていた。ラジオという想像が広がるメディアで彼の小説を聞けて、改めて彼のジョン万への思いの強さを感じた。折角の番組だったので、もっと番組宣伝も必要だったのではないか。
*進行に安定感があり、小説の朗読、学芸員の解説、クイズ、リスナーからのメッセージと、2時間という長時間もあっという間に過ぎた。あえて厳しい事をいうと、万次郎に関して意外性のある事があまり出てこなかった。同じ事でも角度を変えて見れば違う面も見えてくるのでは。
*歴史を研究している者の立場から言うと、ジョン万や捕鯨船の話の後に解説があったのが残念。まず分かり易い解説をした方が、その後の話が頭に入ってくる。また、全体的に解説者の主観が中心になっており、歴史の流れと上手く絡めていなかったように思う。個人を取り上げる番組の時には、個人を通じて歴史を語るというような捉え方をしないと、個人説明になりがちだ。
*8局ネットのこの番組は、どのような人を対象にしているのか、放送時間帯やテーマはどうやって決めているのかとても気になった。ラジオは耳だけの媒体で聞き逃すと言葉の意味がわからない事もあるので、ホームページやネットとリンクさせて行くとより理解し易くなるのではないか。
*ジョン万次郎という人物をよく知られる番組。番組を機会にさらに彼について知りたいと言う思いが湧いてきた。興味をかきたてる点からも、この番組は優れた番組と言えるのではないか。また、同時間に全国の人が同じ番組を聞けるradikoの威力は凄いと改めて感じた。
次回番組審議会予定
※ 3月番組審議会
日時:令和3年3月17日(水) 15:00~
場所:高知放送本社 役員会議室
議題:高知放送テレビ・ラジオサイマル放送
『コロナ禍を乗り越えるために』
2月27日(土)午後3時~4時放送
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