委員によるレポート提出（社側回答あり）

新型コロナウイルス感染拡大防止の為、臨時的措置として合評形式より変更

委員総数　　　　　　　7名
レポート提出委員　　　7名

委員の氏名
　　委員長　　　海老塚和秀
　　副委員長　　清原　泰治
　　委　　員　　渡部　 淳
　　　　　　　　森澤　孝道
　　　　　　　　布　　多恵
　　　　　　　　亥角　理絵　
　　　　　　　　天野　弘幹
社側回答
東京支社編成業務部長　　田中　正史

＊高知放送制作テレビ番組
　「劇団ひとりとビビる大木の爆旅！！
　　　　　　　　　　　俺たちは高知が大好きだ！！」

放送日時：１２月４日（金）午後７時～７時５６分放送

◇番組への意見・感想等（提出レポートを要約）

＊よくあるタレントの旅番組の体をなしつつもこの番組が魅力を放つのは、劇団ひとりとビビる大木のタレントとしての力量によるところ。今後は訪ねる先々の地元の人の生の声をもっと聞きたい。この番組が未だ知らない地域の自然や営みに、楽しみながら触れられる番組に育つ事を、また番組を通して地域を応援する局の姿勢を示す番組になることを期待する。

＊夕食時に、人を傷つけない良質の笑いが得られる番組。大げさな観光番組ではなく「マイクロツーリズム」を促すような、地方にとって良い番組。パターン化はしているが、しばらくはこの構成のままで、3人が巡る町や村の魅力を見てみたい。次回はやや西寄りの町村はどうだろう。

＊コロナ禍でもタイミングを見計って収録をし、高知を愛する２人の明るい旅番組を放送出来た事は評価できる。ただ、今回で３回目となるがロケ地が県中央部に偏っていないか。その中でも紹介する地域のバランスが悪いように思う。また、女性のゲストの役割も大きいので、どう選ぶかも課題だ。地域バランスも考えながら次の作品に取り組んでほしい。

＊シリーズも3回目となり、安定している反面マンネリ化というリスクもある。２人の掛け合いは笑いの塩梅がよく今回もおもしろかったが、今回のゲストは出演の意味が感じられない。また、場面毎に２人で練ったナレーションを入れるなど、今後は工夫も必要。

＊過去２回の番組で感じられた「旅の中で一期一会を楽しむ」と言う雰囲気が今回は感じられず、プロモーションビデオの制作に終始偏っていたように思う。また、これまで「「台本なし」の作りが良かったが今回は「ていで」という言葉で一気に冷めてしまった。女性ゲストも２人とうまく絡めていなかったように思う。けれど、高知の魅力を二人の目線で紹介するこの『爆旅』はぜひ大切に続けてほしい。

＊今回のゲストは覇気がないように感じたが、２人の安定した進行で安心して見ることができた。高知県の魅力を存分に紹介してもらえるチャンスの企画。第４弾、第５弾が楽しみだ。

＊劇団ひとりの巧みなトークの回しが際立っていた。台本があることを敢えて匂わせたあたりがかえって嘘のない自然な空気を生んでいて、大変好感を持った。地元のひとびとの素の姿、面白さをもっと引き出してもらえると、いっそう楽しい番組になると思う。これからもぜひ県内各地を巡り、番組を制作し､放映してもらいたいと期待している。

1月番組審議会

日　時：令和３年１月２０日（水）　１５：００～
場　所：高知放送本館４Ｆ会議室
議　題：高知放送・読売テレビ・日本テレビ　共同制作テレビ番組
　　　「NNNドキュメント’20」
　　　１２月２０日（日）深夜0時55分～1時25分放送