番組審議会

第704回番組審議会

開催日

令和3年12月15日(水)

開催場所

高知放送本社 役員会議室

委員の氏名

委員総数  7名
出席委員  7名
 出席委員の氏名 委員長  海老塚和秀
         副委員長 清原 泰治
         委  員 森沢 孝道
              渡部  淳
              布  多恵
              亥角 理絵
              天野 弘幹

社側出席
 代表取締役社長      佐竹 慶生
 常務取締役        高木 寿隆
 常務取締役        山岡 禎
 取締役          山崎 由幸
 役員待遇         越智 義久
 報道制作局次長      植村 浩史

<事務局>
 番組審議会事務局長    曽我部 靖
 番組審議会事務局     村井 良江

議題

*高知放送テレビ制作
「日本のチカラ ~ユズと将棋と筋トレと~」
 放送日時 12月12日(日) 
 午前5時45分~6時15分

議事の概要


*見やすい番組だったが「農福連携」の説明をもう少しして欲しかった。取材対象の瀬川さんの日常を丹念に捉えていたので、番組の根幹になる「農福連携」をもう少し深堀していたらもっと良い番組になったのではないか。

とても興味深いテーマだった。生きづらさを抱えた人物がもう一度立ち上がろうとする姿は見ていて心が救われる。精神科医の医学的なデーターなども入れればもっと具体的に検証できたかも。彼が立ち直っていく過程の葛藤などももう少し丹念に取材しても良かったのでは。

過剰な演出をせず、登場人物の人柄を損なうことなく心地よく表現されていた。番組作りではデーターを使って説明しがちだが、この番組に必要なのは説明より関心を持ってもらう事だと思う。時折出てくる農業の美しいシーンは編集の優れた効果。今回の番組を経て、生きづらさを感じる社会へのアプローチも進めて欲しい。

「農福連携」を始め日本の農業はアメリカの大規模農業と違っていろいろな連携を進めている。そんな時代なのだと感慨を覚えた。登場人物の背景も取材することにより、お互いに支え合う関係性も見えていた。ただ、番組の良さが損なわれない程度に「農福連携」の説明は欲しかった。

前半に様々な登場人物、課題が出てきて収拾がつくのかと不安になったが、後半には全て回収され安心して見られた。「農福連携」について後から考えるには、少し材料が足りなかったと思う。今回のテーマは問題提起型にも展開できると思うので制作を望む。

「日本のチカラ」らしい、高知の良さが出ていた番組。今回は細かい統計説明より見流しただけでも、心が救われる思いがした人が全国に多いと思う。家族がひきこもった経験がある人には、成功例を見せてくれただけで救われる、ありがたい番組だったと感じた。

「農福連携」の説明が足りなかった点は残念だと感じたが、「農福連携」を通じて登場人物3人の人生が交差する様がよく捉えられていた。「思い通りにならなくても生きていく人生とは」と問われている気がする番組だった。

次回番組審議会予定

※ 1月番組審議会

日 時:令和4年1月19日(水) 15:00~
場 所:高知放送本社 役員会議室
議 題:高知放送テレビ制作
    「RKCスペシャル こうちこの一年2021」
    放送日時 12月26日(日)
    午後1時30分~3時30分