番組審議会

第694回番組審議会

開催日

令和3年1月20日(水)午後3時

開催場所

高知放送本社 役員会議室

委員の氏名

委員総数  7名
出席委員  7名
 出席委員の氏名
  委員長   海老塚和秀
  副委員長  清原 泰治
  委  員  森沢 孝道
        渡部  淳
        布  多恵
        亥角 理絵
        天野 弘幹

社側出席
 代表取締役社長   佐竹 慶生
 専務取締役     有澤 雅章
 常務取締役     高木 寿隆
 常務取締役     山岡 禎
 取締役       山崎 由幸
 編成業務局長    越智 義久
 報道制作局長    竹島 章記

<事務局>
番組審議会事務局   村井 良江

議題

*高知放送、読売テレビ、日本テレビ 共同制作テレビ番組
『NNNドキュメント’20 コロナ2020』
 放送日時:12月20日(日)
深夜0時55分~1時25分放送

議事の概要

*この番組で、コロナ禍最も被害を被ったのは若い世代だという事がわかった。短時間で3つの事例を紹介し、よくまとまっていたが、国民の頑張りに焦点が当たり、なぜこの状態に至ったか根本的な問題や背景をもっと知りたかった。また、もう少し見やすい時間帯の放送を希望する。

*岡山出身の高知大学生の姿には胸が締め付けられた。彼のコロナ禍での姿を、最初から対面授業が再開するまで撮影した事に大きな意義がある。また、彼を支えた女性の、個人を越えて社会全体の成り立ちを考えての言葉を聞けただけでもこの番組の価値はある。

*ニュース映像では出てこない、内部の裏側的な映像がかなりありとても分かりやくかった。様々な状況下で困窮している人が大勢いる事を広く知らせる事ができるのは、テレビの強み。まだまだ課題は多いので、映像での問題提起を番組の中で続けて頂きたい。主人公の学生をどうやって見つけたのか、どうやって長期取材を承諾してもらったのかも知りたい。

*内容が充実したドキュメンタリー番組なのに、深夜の放送が惜しい。高知放送制作の部分については、スタッフが取材相手に寄り添い、心に刺さる言葉や表情をよく捉えていた。コロナ禍の辛さや悲壮感は見せながらも、最後は希望を感じさせる構成には好感が持てた。サポートする女性の言葉に、背筋が伸びるような思いがした。

*コロナ禍で困窮している大学生を支える女性の言葉、姿勢に知性を感じる一方、若者が受動的なのが気になった。市井の人々の奮闘記にならないよう心掛けて番組作りを続けて欲しい。基礎医療の問題、医学的な物へのアプローチなども取材して、ゴールデンタイムに近い時間帯で高知の番組を放送して欲しい。

*高知でも大学はリモート授業ばかりで、私も含め先生方は学生の事をしっかりと把握できず、辛い時期が続いた。高知のパワーのある女性達の行動を、全国に向けて伝えてもらえたのは意味がある。一方全国的に医療が逼迫している原因を、キー局の役割かもしれないが、検証して欲しい。

*全体的に重いテーマだったが、高知で大学生を支えた女性は精彩を放っていた。彼女の個人だけに偏らず、世の中全体を見越した言葉はこの番組の価値を高めていた。コロナは人の体だけでなく心も蝕んだ。これからも折に触れ、高知のコロナの今、そしてこれからを伝えるような番組を作って欲しい。

次回番組審議会予定

2月番組審議会

日時:令和3年2月17日(水) 15:00~
場所:高知放送本社 役員会議室
議題:高知放送ラジオ制作
  『中四国ライブネット ジョン万次郎の漂流から180年
   ~語り継ごう!不屈の精神~』
  1月31日(日)午後6時~8時放送